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右足・左足の横なぎの連撃に、隙を見ては左右の首が襲う。
防戦一方になる少年であったがそのどれもを当てさせない。
先程のようにカウンターを入れる余地はないが、壁に追い込まれないような見事なフットワークで回避を続ける。
「そんなに怒んないでよ。栄養のバランス悪いんじゃないの?たまには牛乳でも飲みなよ」
この猛攻の前で息も乱さずこの余裕。
『一発一発が一撃必殺でしょう。 当たれば中身が見えちゃうでしょう。 なのになんだこのお風呂あがりのような爽やかな表情! やはり恐るべきガロ・ブーシュカの身体能力だぁ~!!』
「ま、今死ぬから関係ねぇか」
無尽蔵に少年を攻めるヤコゼンの攻撃は20分にも及ぶ。
だが、さすがにここで疲れがみえた。
攻撃はいったん終息し、ヤコゼンは間を取り息を整える。
少年の方からは仕掛けない。
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