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そして静から動へ。
瞬髪的に足に力を入れ踏み込み、飛びかかる。
一撃に賭けた分さっきのスピードの非ではない。
巨体の弾丸が全体重を乗せ、襲う。
だが少年、ようやくヤコゼンに目線を向けると驚くべき身体能力を発揮。
瞬時にその状況を理解し、回避経路を算出。
それに応じる神経伝達スピードで脳が各パーツに信号を送ると、ヤコゼンを更に凌ぐスピードで上に跳び回避成…。
その時だった。
丁度ヤコゼンの後方に位置するフェンスの後ろ。
観客席中程の観客の一人があろうことかカメラのフラッシュ焚いた。
一瞬少年の視界が完全に遮られる。
ヤコゼンが突っ込む。
『おぉ~っとこれは完全に禁止されているフラッシュ撮影~! しかし、しかし、しかぁーし! こんなきっかけでくらってしまったぁ~ガロ・ブーシュカ!! 闘士にとってこのコンマ何秒はあまりにも大切。 しかしだぁ、フェンスは粉々に粉砕。 地面もひどくエグられている~!! そこに座っていたガロ・ブーシュカの五体も、すべてのパーツがくっついている保障なんてどこにもありゃあしません。 午後11時15分を持ちましてご臨終でしょー!!』
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