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ヤコゼンの突進した辺りは交通事故でもあったかのような有様。
そこに生き物がいたならばまず生きてはいないだろう。
会場は一番の盛り上がりを見せる。
観客は少年がいったいどんな様子でぶち殺されたのか、身を乗り出して粉々のフェンスに注目する。
「これは首ねぇぞ~」
「全身の骨バッキバキ。キャハハハハハ」
この観客もまた異常だ。
だがその一方でヤコゼンは何か落ち着かない。
せっかく目の前にご馳走が並んだのに、まだありつけないでいた。
フェンスの辺りをウロウロとしている。
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