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激しい痛みで目が覚めた。
なんで俺…こんなとこに…。
ああ…、殴られたんだったか。
俺は辺りを見回した。
くそ…、暗くて何も見えやしねえ…。
俺は壁を手探りで探しだし、立ち上がった。
電気のスイッチのようなものはないかと壁を触りたくってみる。
すると、何かが手に当たった。
…ドアノブ?
俺はノブのようなものを回し、前へ押してみた。
やはり扉のようだ。
ギィィ…と木の軋む音が鳴る。
そのときだった。
「誰だっ!?」
何者かの声が響いた。
…俺の他にも誰かいるのか?
俺をここに連れてきた奴?
いや、それならこの部屋にいるのは俺だけのはずなんだから"誰だ"という言い方はおかしい…。
それとも、暗いからわからないだけでこの部屋にまだ人が…。
「こそこそしてないで出て来い!」
その声と同時に強引に扉を開かれた。
光りが一気に俺を照らす。
…眩しい。
俺は開きにくい目を無理矢理開ける。
「…なんだ、お前ら」
思わずボソリと口から零れた。
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