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「ふー💨💨大丈夫か?ほら、」
黒髪の男は、床下に手を差し出す。
下水道の中から抜けてきた二人は、真っ白な廊下の床から出てきた。
「ありがとうございます。リオ」
黒髪の男-リオの手につかまる綺麗な手の持ち主-ルクスは少し疲れ気味だ。
「大丈夫か?もしかして、さっきのは体力を使うとか…?」
「いえ。治癒能力は、かなり大きい怪我でないかぎり体力は消耗しません」
「いや…そうじゃなくて…」
「……??😃☀」
あの時の事は自覚していないようだ。
どっちにしろ、彼の悲しい顔を見るのは嫌だった。
人には踏み入れられたくない過去だってある。
「いや。何も。」
もう少ししてからルクスに聞こう。いつだって彼は優しいのには違いないと思いたいし。
「奥に進もうか。案内はまかせたぞ。」
「ええ。」
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