第二章

8/14
前へ
/52ページ
次へ
「ふー💨💨大丈夫か?ほら、」 黒髪の男は、床下に手を差し出す。 下水道の中から抜けてきた二人は、真っ白な廊下の床から出てきた。 「ありがとうございます。リオ」 黒髪の男-リオの手につかまる綺麗な手の持ち主-ルクスは少し疲れ気味だ。 「大丈夫か?もしかして、さっきのは体力を使うとか…?」 「いえ。治癒能力は、かなり大きい怪我でないかぎり体力は消耗しません」 「いや…そうじゃなくて…」 「……??😃☀」 あの時の事は自覚していないようだ。 どっちにしろ、彼の悲しい顔を見るのは嫌だった。 人には踏み入れられたくない過去だってある。 「いや。何も。」 もう少ししてからルクスに聞こう。いつだって彼は優しいのには違いないと思いたいし。 「奥に進もうか。案内はまかせたぞ。」 「ええ。」
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加