第二章

11/14
前へ
/52ページ
次へ
〔「赤い海の暗い底でいつも夢を見ていたんだ。」〕 「……え?」 目の前ではルディスが大剣を軽々と振り、中心で巻いていた渦は嘘のように消えた。 その瞬間、リオの心に何かが響いた。 それは、とても哀しく響き渡り淋しい気持ちにかられた。 気がつくと、闘いは終わっていた。 [リオ!こっちに来い!] ++++++++++++++++++++++++++++ 「死んだ…のか?」 ルディスの腕に抱き上げられた少女は瞼を開く気配をみせなかった。 しかし、光と共に魂だけが2人の目の前に現れた。 「「ありがとう。私を呪縛から解き放ってくれて。」」 少女は白いワンピース姿で微笑んだ。 「「もう、あなたの印はなくなったわ。」」
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加