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「・・・助けて」
また夢を見ているようだ。
目の前にあの女の子がいる。
今回はもう笑っていた
やっぱり恐い。
でも恐れていたら駄目だ。
ちゃんと聞くんだ、自分自身を言い聞かせた。
そして僕は女の子に歩み寄った。
一歩
やはり殺意を感じる。
二歩
足が震える。
三歩
やはり足が動かない
「何をしてる?」
女の子から話し掛けてきた。
「君は誰なんだ」
僕は問う。
「名前を聞く時はまず自分からだろ?」
女の子はそう言いながら立ち上がった。
こっちへ来る!
ほんの三秒、僕はつい眼をつむってしまった。
眼を開くと
「!?」
そこに女の子の姿は無い
何処へ行ったのだろう?
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