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「どうしてだろう」
弥莎<ミサ>と琉姫<ルキ>がこんなにも仲良くなった理由は。
話は合った。馬が合ったからだけではないと思う。
弥莎には琉姫が幼い頃の自分に見えたのか、琉姫には弥莎が未来の自分に見えたのか、、、
そんな所だろうか…。
「赤来さん…おはよう」
「弥莎さんおはよう、あの……琉姫でいいよ?」
仲が良いはずなのに、何処と無く距離を感じる。
近いようで、遠い。
「…うん、解った琉姫。」
名前で呼ばれると、琉姫は綺麗な笑顔を作り、"はい!!"と答えた。
「なら、私も弥莎でいいよ」
「えっ…?弥莎……」
小学生らしい、会話をしていたら
高梨祐実<タカナシ ユミ>が話し掛けてきた。なまった口調で、県外の特徴をいかしながら。赤色に近い髪をしている。少しだけ長い髪に黒いの眼
「なんや、君ら可愛いな」
「何云ってるですか?」
「祐実くん!!」
弥莎の言葉に付け足すように、琉姫が云った。
どうやら、琉姫は高梨祐実を知っているらしい。
弥莎が、高梨を知らないのは当たり前なのだが、弥莎は少し悲しそうな顔をしていた。
「弥莎…コイツは高梨祐実女顔だからよく苛められてね、助けてあげたの…私が八雲学校に居た時」
「転校するって聞いてびっくりしたわ…あれから、色んな意味で苛められるし」
「はいはい。そこに、アンタに用がある男子が居るから行きなよ…」
琉姫は、見た。見てしまった。気のせいかも知れないがもしかしたら、もしかしたら、弥莎が悲しそうな顔をしているんだって…。
「…高梨くんだっけ?…あの子本当に、男なの?」
弥莎は言う。
"あんな、女顔を持っている男子なんていない。絶対に女だって"
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