第零幕

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真剣に云うものだから、琉姫は考えた。 一年という短い間に、高梨が女らしい行動をとった事があったかどうかを………………。 思い当たる節はあるが、確実に、女だと言える行動はない。 「毎月腹痛いとか、今は髪の毛短いけど、昔は男の癖にポニテだったし、比較的男子よりは小さい方だよ?」 「ふーんー………。ねぇ……これは思いたく無いんだけどね…男子トイレに………………」 「そうよね…ごめんなさいね。変な事云って」 琉姫は首を横に振った。 それは否を意味する。 「大丈夫だよ。男子と絡むより女子と絡んでたよ…」 「あの、女顔だからね。仕方無いわね」 弥莎はクスリと笑って見せた。 .
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