はじまり

4/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
そのまた翌日。 『ぉ、ぉ、おはよう…ございマス//』 顔を紅く染めて消え入るような声で言ったお前。 「…ぇ。ん。おはよう」 戸惑いながら返事を返したものの。 Why? 今日も違う。 昨日のアイツはどこにいった? キャラ設定を直して成功しただろう。 しかし、アイツと友達は何事もなかったように普通に談笑してる。 からかわれてるのか? とりあえず、お前の友達に聞いてみるとする。 「ちょっといいか?」 俺は、お前の友達を呼び出した。 「なになに?どしたの?」 「アイツは俺をからかってるんじゃないだろうか、学校が始まってから毎日キャラが違うんだ」 俺が真剣に言うと友達は何か閃いた様子を見せ、にやつきはじめた。 「ははーん。大丈夫、からかってないよー。あの子はある一定の人間だけに多重人格だから」 What!? どういうことなんだ。それは。 「私に対してもそうよ。でもすごいなぁ…あははは。ま、明日も違う顔を見せるから楽しみにしてあげて。じゃねー」 「ぇ、ちょっ、まt…」 そう告げてお前の元にもどっていってしまった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!