《入学》 土下座!?俺が!?

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「おぉ!良く似合うな~!」 紺のブレザーに小さいネクタイ 綺麗で真面目な顔付きのアリスに良く似合っていた スカートがちょっと長いが… アリスのパンツを他の奴が見るのはムカつくからよしとしよう 「パパも格好いいよ!」 同じく紺のブレザー ネクタイ邪魔だな 「よし行くか!」 「うん!」 転位だと目立つので歩いて学園に向かう 「…デカい」 「…大きいね」 目の前には巨大な門 その奧には広大な敷地 白を基調としたバカデカい校舎が見える 門に立っている教師に職員室の場所を尋ね歩きだす 初、中、高の校舎は別の棟だが共同棟があり食堂や図書館が中にある 「図書館は使わないけど飯は一緒に食えるな」 「うん!食堂で待ち合わせしようね」 初等部の校舎の前でアリスと別れ更に奥へ …無駄にデケェぞ! 明日から転位使おうかな… 「今日から編入するカイです。よろしく」 爽やかに挨拶する俺を迎えたのは、クラスの半分がしたまばらな拍手とクラスの半分がした値踏みする目 …居心地わりぃ 「そのまま講堂に移動しろ。入学式と始業式だ」 無愛想な担任の声 ジャージって… クラスメイトの後に続くと横から声を掛けられる 「俺マッサ・フランベル。よろしくな!」 いきなり差し出された手を控えめに握る 「分かんない事あったら何でも聞けよ!」 …はい、軽く引いています …ないわ~ ここは女の学級委員長だろうが!! クソがっ!死ねカス! 善意に対して120%の悪意を思念で返す ちらっと見たかぎりではそれほど可愛いのはいなかったがそれはそれ 話を聞き流しながら呪いの呪咀を念じていると会場に到着 …広い 前方には初等部、後方には高等部用の座席があり何組か既に席に着いている 少しするとアリスのクラスが入ってきた …なんだあのガキ共 アリスの周りにはクラスメイトのガキ共が群がっている 漏れた殺気で気付いたアリスが手を振ってくる 手を振り返すとマッサが聞いてくる 「妹か?可愛いな~」 「娘だ」 「はっ?娘?」 喚くマッサを無視し式の開始を待つ
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