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「ふぃ~結構疲れたな~」
3つ目の依頼も終わりメリーの自宅に戻って来た
学校が始まるのはあさって
これでラブラブタイムはしばらくお預け…
「お疲れ様。しばらくは学園優先ね。カイ君の力が必要になったらお願いするわ」
しがみ付いた俺の頭を撫でながらメリーは言う
頭を撫でられるのも悪くないな~
でも下の頭を撫でられる方が…
「ちょっと待って…。汗だくだから先にお風呂に…」
「気にしない」
「私が気にするの!じゃあ一緒に入る?体洗ってあげ…」
メリーが何かを思い出した
俺も同時に思い出した
「メリーの身体洗っていいなら。どうする?」
俺はまだメリーの身体を洗っていないと!
「えっ………えぇいいわ…入りましょぅ…」
そんなに気になるかね~
メリー臭くないけど…
むしろいい匂い
風呂場では泡と白い液が飛び交い
メリーのくすぐったがる笑い声とお湯と蜜が溢れた
「はぁ~楽しかった。また入ろうね?」
「…もう…しばらくは許して…」
疲れ果てたメリー
…むらむらする!
「ねえ、カイ君?あさってから学園生活が始まるじゃない?」
襲い掛かろうとした矢先にメリーが口を開く
…タイミングがズレたな
「ん?そうだね」
「学園生活が始まると…周りにはカイ君と同年代ばかりになるわ。
その中には…可愛い子や綺麗な子も沢山いると思うの。
もし気になる子がいたら私に気にせず…仲良くなったり…付き合ってみたりして欲しいわ」
「俺はメリーが居れば…」
「勿論カイ君がどうするかはカイ君の自由よ!とりあえず覚えていてくれればいいわ。
これは…これだけは譲れないの」
つまり…浮気も二股もオッケーって事か
「分かった」
短く返事をする俺
俺の選択肢を減らしたくないメリーと…
メリーと別れるという選択肢のない俺
このすれ違いが俺に、様々な出逢いと幸せをもたらした
男の幸せは…女の我慢
女の幸せは…男の努力
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