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「わかってないなぁ。
デビューしてからじゃあ遅いんだよ。
君達4人は自分達がどれだけ目立ってるか気づいていないよね」
内山さんは笑った。
「確かにあの3人は目立つと思うけど…」
「君も十分目立ってるよ。
デビューしてから色んな噂が出てきても困るからね」
「はい」
内山さんと話していると、やっぱり気になる…。
陸とタトゥーを入れた店……。
彫ったタトゥーの写真を…っていうのは断ったけど、私達の顔は覚えているかもしれない…。
なんだか怖くなってきた。
「桜井さーん」
待合室で名前を呼ばれて診察室に入る。
「どうしました?
痛みますか?」
「痛み止の注射をお願いします」
私は担当医を見た。
「そんなに痛いのかい?」
「……大事なバイトがあって…今のままだと働けないから…」
まさか高校生が仕事とは言えない。
「あまり無理すると長引くよ?」
「良いんです!!
お願いします!!
打って下さい」
「う~ん。
賛成はできないけど、バイトをしてて痛いのも辛いだろうし、今回だけだよ?」
今回だけ…どうしよう…。
ボイトレはしばらく続きそうなのに…。
でも4人の夢のため。
何とかなる!!
「お願いします」
私は注射をしてもらい内山さんが待つ待合室に戻った。
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