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「わかった。
アレンジお願い」
「ねぇねぇ!!
今夜は歓迎会しようよ!!」
亮が嬉しそうに言う。
「良いけどスタジオでな?」
「え~っ!!」
「仕方ないだろ!?
アレンジ間に合わないんだから。
それに…のあ、今の発声方法なら歌によっては喉に負担がかかる。
いつか喉潰すぞ?」
喉を潰す?
「発声のことを考えたこと無かった。
ハスキーになっちゃうってこと?」
「のあはバラードに近い歌が好きだろ?
この前のスティングの曲もそうだ」
「うん!! 考えたら好きな洋楽は全部そうかも」
「のあチャンは洋楽が好きなんだ?」
いつの間にか亮はパフェを頼んでいる。
似合いすぎる…。
「うん。
スティングとかクラプトンとか、スティービーとか…」
「大御所が多いな」
「お父さんが好きだったの。
その影響。
ギターもお父さんのお下がりだし」
「のあって音楽聴く時や歌う時、目瞑るだろ?」
「うん」
「自分の体が横に揺れてリズムとってることに気付いてる?」
頭の中で想像する。
「うん!!
そうかも!!」
「なかなか首を縦に動かす歌は聴かないんじゃないか?」
「聴かない!!」
「その縦揺れが俺達の音楽だから…変える部分は多いと思う」
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