第一章 【居場所】

37/46
前へ
/590ページ
次へ
「そうなんだ…。 ってか、亮!! パフェ食べてないで話に参加したら!?」 亮はパフェのスプーンをくわえたまま私を見た。 あぁ…亮がモテる理由がわかるかも。 可愛い。 「だって、俺は衣装担当だから」 担当? 「衣装?」 「うん。 健ちゃんが作詞。 りっ君が作曲、編曲。 俺は衣装。 ちなみに、のあチャン露出はどこまでOK?」 「はっ!? 露出!?」 「うん」 平気な顔でパフェを食べている。 「…亮はどこまでって考えてるの?」 「え~? 聞いちゃう?」 バチン!! 陸が亮の頭を叩く。 「からかうな」 「はい、はい。 のあチャン、革パン持ってる?」 「持ってない…」 「ブラックのスキニーは?」 「それならある!!」 「あ~!! 面倒だ!! 一緒に買い物行こう? デート!! デート!!」 バチン!! 「いってぇ!!」 「俺も行く」 変な2人。 「あはははははっ!! 漫才してるみたい!!」 「良かった。 のあチャンが笑った」 あっ…。 私のこと、考えてくれてたんだ…。 「これから原宿行こうぜ」 「原宿!? 最近行ってないなぁ」 「よし!! 行こう!! 行こう!!」 亮はノリノリだ。 「制服のままはヤバくない?」
/590ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2847人が本棚に入れています
本棚に追加