第一章 【居場所】

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「じゃあ、着替えて1時間後集合。 遅れたら置いてくからな?」 陸が言う。 「ずるいよ!! りっ君超近いじゃん!! 俺、遠いし!! りっ君の服貸してよ!!」 へぇ…この近くなんだ。 「お前…サイズ大丈夫か?」 「大丈夫だよ!! りっ君の方がちょっと脚が長いくらいだろ!?」 だいぶ違う気がする…。 「じゃあ、私も帰るね!!」 私もギリギリかも。 「あっ!! のあ、携帯出せ」 「携帯?」 陸に携帯を渡す。 すると陸はどこかに電話をかけた。 プルルルッ!! 「これ、俺の携帯。 用意できたら電話して」 「わかった!! じゃあね!!」 「あ~!! 俺にも番号~!!」 叫んでいる亮をそのままに私は店を出て走って家に向かった。 なんだか高校に入って今が一番楽しいかも。 私の居場所だって言ってくれた…。 shooting starが私の居場所…。 明日から…普通に学校に行ってみようかな…。 皆どんな顔するだろう…。 ちょっと怖いけど、卒業まであと1年も無い。 良い思い出作りたいな…。 家に帰り、カメラを探した。 私は皆の思い出作りを担当しようかな…。 あと40分。 シャワー浴びられるよね? 嬉しくて駅からタクシーを使ったことは2人には内緒にしよう。
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