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「ふーん。
原宿に来たのって中学以来かも」
「ここだよ」
ゲッ!!
外見からして超ハード!!
「おう!!
お疲れ!!」
「ああ!! 陸に亮。
……と、その可愛い子は誰?」
ソフトモヒカンに鼻ピをしたお兄さん。
革パンにロックっぽいTシャツ。
「新しく入ったボーカルでのあ。
のあ、コイツ高梨(たかなし)」
「宜しく!!
のあチャン!!」
「宜しくお願いします」
ブンブンと握手をした。
「高梨、あまり触るな。
今日はのあのライブの服を探しに来た。
良さそうなのどんどん出して!!」
右を見ても左を見ても私の趣味とは違う!!
どうしよう!!
着せ替え人形のように次から次へフィッティングルームに入れられる。
どれを見ても亮と高梨さんはカッコイイって、イイ感じだって言うけど…私は頭のなかが『?』ハテナ?が一杯。
でも何も買わないのは悪いよね。
こんなに出してくれたのに。
「高梨、悪い。
のあが決められないみたいだから、休んでからまた来るよ」
「了解」
私達は店を出た。
「のあチャン、どれが良かった?」
「えっと…」
「どれも気に入ってないよな?」
えっ!!
陸を見た。
「のあチャン、そうなの!?」
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