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「ふぅ…、終わった」 結局、掃除を遣らされて1時間が経った。 「ねぇ、いつも掃除1人でやってるの?」 「今日はたまたま」 「へぇ。大変だね」 「何?これから掃除手伝ってくれる気になった?」 「ならない。…ていうか、掃除手伝って欲しいなら違う人に頼めば?」 「は?」 「私より喜んで手伝う人なんか沢山いるんじゃないの?」 「嫌だね。んな俺狙いの奴に任せたから勘違いされそうだろ」 「勘違い?」 「自分だけ夜に残して…って」 いきなり翔が迫って来る。 「こういうこと期待されるのも面倒くさい」 壁へと押されて翔との距離が一気に近くなった。 「な、だったらしなければいいのに…」 「嫌がってるわりには赤面してんの?」 「し、してない!」 「へぇ。そんな顔して…、俺に喰われたい?」 翔はそう言って私の首筋に顔を近付けた。
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