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「ちょ!やめてよ!変態っ」 私は翔の胸板を押して壁と翔の間から逃げる。 「はっ…」 その行動を見て翔は堪えるように笑った。 「…?」 「何本気にしてんの?本気で何かされると思ったわけ?」 「な…っ」 「あー、それとも…。本気で喰われたかった?」 翔は悠然私を見下ろすようにして笑った。 「……っ」 本当に嫌な奴。 「もう、お礼は済んだし…、帰る!」 私は隅に置いておいた鞄を持ってお店を出た。
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