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「そろそろ、行こっか」 「うん」 席から離れてレジに向かえば例の男の人がレジを担当してた。 「940円になります」 近くで見れば、ますます魅力的で目が離せなくなる。 緩く着たカッターシャツから見える鎖骨が色っぽい。 「真由?行くよー」 「あ、うん!」 いけない。眺めすぎた。 得に目も合うわけでもなく彼は機械的に 「ありがとうございました」 と一礼して、レジから離れた。 カランコロン… 「まだ明るいねぇ」 「もう6月かぁ。」 このくらいの時期は日が沈むのが遅くて少し困る。 時間が分からないもんね。
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