01

7/14
前へ
/204ページ
次へ
「明日って何かあるっけー?」 喫茶店から私達の乗る駅はすぐ近くでもう着いた。 「んー、明日は…あ。」 「真由?どうした?」 鞄の中に定期がない。 「定期…、お店に置いてきたかも」 「まじ?じゃあ行かないと」 時計を見ればもう7時を回っている。 「うん。先に帰ってて」 「え?待ってるよー」 「大丈夫!それに、亜希の家、お兄さん心配性でしょう?」 「あ!迎えに来るかも…」 と怠そうに言う亜希。 「でしょ?じゃあ、取りに行ってくるね」 「うん。気をつけなよー」 「ありがとう。じゃあまた明日ねぇ」 私はまた来た道を繰り返し歩いた。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1917人が本棚に入れています
本棚に追加