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彼らが歩を向けた虚空には、『鬼の軍曹』と肩を並べる『鬼の伍長』が指揮する艦船一万三千からなる別動隊が満を持して待ち構えていたのである。ヴァイパー軍は挟撃される形となった。次の瞬間、アルテア7外円部に超ミニサイズの恒星が咲き乱れた。ヴァイパーの技術力を結集させた巨大な艦船は一瞬で鉄屑の塊と化し、乗員は死神を相手に絶望的な抵抗を続けることとなった。
かくして、紆余曲折を経た宇宙は未だにその全容を明かしてはいない。強襲揚陸艦『グランドスター』からなる宇宙侵攻軍第三本部艦隊による地球侵攻作戦まではまだ数千万年以上の道のりがかかるはずであった。
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