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母「待って!私たちを置いてかないで!!」
私がまだ幼かった頃、父と母はよく喧嘩をしていた。でも、いつかきっと仲良しな家庭になると思っていた。
7年前のあの夜に父が他の女のところに逃げるまでは
その日から、家の中は静かになった。
まるで、部屋の中に灯されていた明かりが消え失せてしまったように
それからは、母の泣き崩れるような声が家の中に響いていた。
この時から、私は男を嫌いになった。
私と母を残して勝手に蒸発したあの男を私は絶対に許さない
私が母を守っていくとこの時誓った。
リリリリリ・・・
目覚ましの音のなる。
私はまだ半分眠った状態で目覚ましを止めた。
私がそのままの状態で二度寝しようとしていると
「悲姫~起きたの。起きたなら早く下りてきなさい。」
下から母が叫んでいる。私はその声でやっと目が覚めた。
ベッドから起き上がり、母のいるリビングに向かった。
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