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もうすぐ店を閉めようかと、マスターが考えていると、扉が開いた。
「あの、すいません。
まだ大丈夫ですか?」
そこにいたのは、やっと二十歳になったばかりのような、線の細い青年だった。
「はい、大丈夫ですよ。
こちらにどうぞ」
マスターが、席を勧める。
青年は、少しおどおどしながら、席に座る。
「さあ、何にしましょうか?」
「じゃあ、あの……ジントニックで」
「かしこまりました」
二人の会話を男は、黙って聞いている。
青年は、緊張しているようで、少し目をキョロキョロさせている。
マスターが、黙ってジントニックを出した。
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