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その瞬間、僕は思わず理性を失った。
もはや一緒にベッドに入っているのが兄貴だとか、元男だとかそんなことはどうでもよくなった。
とにかく僕は今モデルのようないい女と一緒にベッドに入っている。
さっきは胸を触って殴られたが、この状態で何もしない方がおかしいだろう。
せめて胸ぐらいは触っても罰は当たらないはずだ……。
そんなことを思いながら、僕が振り向こうとした時だった。
「いいから、そのままジッとしてて……」
兄貴が男言葉をやめると、それはまるで本物の女の子に言われているような感覚だった。
無意識の内に僕は兄貴の言葉に従っていた。
背中には女の柔らかい肌の感触と甘い香り、それに温もりが伝わり、トランクスの中の僕のペニスはムクムクと脹らみ始めた。
ヤバイ、ヤバイ……。
僕がそう思っていた時だった。
僕の背後にいた兄貴が突然僕のトランクスを脱がしてきた。
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