その美少女は

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それから始業式を終えた。 なんで校長先生はあんなによくしゃべるんだろう。 僕らの担任は、まだ若い男の先生になった。 あだ名はモヤシ。 深い意味はないけどモヤシっぽいからモヤシ。 「HR始めるぞー!その前に転校生を紹介するぞぉ!」 モヤシが声を張り上げる。 “転校生”というワードにクラスメートはざわめいた。 そんなざわめきを聞きながら、景色を眺める。 風のせいで桜が散っていた。 桜に気を取られていると、ガラッと扉が開く音がした。 ざわめきが一層強くなる。 「初めまして」 凛とした声が響く。 目を向けるとそこには 「大原蛍です」 ものすごい美少女がいた。
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