1人が本棚に入れています
本棚に追加
この日は半日で、午後からは雪とデート。
なんだけど、雪が先生に呼び出されたので、教室で雪を待っていた。
教室でひとり。
さっきの雪を思い出した。
「マジごめん!俺なんかしたっけかなあ…」
必死に謝る雪を苦笑しながら見送った。
あんなに必死にならなくたっていいのに。
それだけ、僕との約束を大切にしてくれているのかな。
そう思うとなんだか頬の筋肉が緩む。
「雅樹ー!お待たせ!」
派手な音とともに雪が帰ってきた。
「おかえり。何だったの?」
「あー、ただの雑用。俺、また委員長になっちゃってさ」
「お疲れ様ー」
雪は賢くてスポーツもできる。
顔もそれなりに整ってるから、もてるし、先生方からの信頼も厚い。
最初のコメントを投稿しよう!