その美少女は

7/8
前へ
/16ページ
次へ
ガラッと音がして教室のドアが開く。 僕は反射的に雪から離れた。 だ、大丈夫だよね? 「……雪ちゃん!?」 「蛍!?」 お? 音を立てた本人、大島と雪が声をあげる。 ……知り合い? 「懐かしいなー!」 「本当に。雪ちゃん、この学校だったんだね!」 なにやら楽しそうだ。 「あ、雅樹、悪い。俺ら幼なじみなんだ。」 「あぁ、あの蛍ちゃんが大島?」 「そうそう」 何度か雪の話に出てきた蛍ちゃん。 でも、聞いていた蛍ちゃんはもっと男らしくてガサツで…… 「おまえ、随分変わったなあ」 「女の子って変わるものなのよ?」 そう言ってふふっと笑う。 うん、かわいい。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加