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なかなか起きない藍の肩を揺さぶる。
どうやら飲んでいるらしく、微かにだがアルコール臭がした。
(ガキが飲んでんなよ)
心の中でそう愚痴て、起きる気配のない藍を抱え起こす。
『取り敢えず、帰るぞ…んで、キタねぇから風呂だっ』
呻りはするものの、抵抗もなく抱えられる藍は、車に詰め込まれて部屋についても尚、目を覚まさなかった。
――――――…
――――…
部屋に上がったものの、泥まみれのままで床に降ろしたくはない。
迷うことなく、真っ直ぐバスルームへと足を向けた。
(服は……このままザッと洗い流しとくか)
『面倒だし』
ヤる事を目的に脱がせるのとは、訳が違う。
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