―――2―――

3/12
前へ
/536ページ
次へ
『手短に………は無理ですよね。今回は何の頼み事ですか?』 「あら、さすが私の弟ね。話が早くて助かるわ。」 俺が晶子さんの頼みを、断れないのを知ってのこの発言だ。 『それで、話とは?』 「………うちのバカ息子の事なんだけどね?」 『バカ息子?晶子さんの息子達は、遺伝子的にバカではないでしょう?』 「えぇ、知能指数は問題ないの。でも………バカ息子よ、間違いなく。」 (意味が解らねぇ……) 『確か、晶子さんの息子は3人居ましたよね?……何番目がバカなんですか?』 親がバカと言い張るのだ。俺の方も、遠慮無く[バカ]と言い放つ。
/536ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6406人が本棚に入れています
本棚に追加