6406人が本棚に入れています
本棚に追加
車を走らせていて気づいた。
(しくじった……藍の顔が判らん)
晶子さんに写真でも貰っとくんだった…
睡眠不足で今一頭が働かない。
『まぁ、何とかなるだろ』
何代か前に異国の血が入っている俺の家系。
極稀に赤茶けた髪色の子供が産まれる。
甥である藍は、記憶が正しければ、髪の色が俺と同じだった気がする。
『染めたりしてなきゃ、いい手がかりになるんだがな』
駅の近くに数カ所有るコインパーキングの一つに車を停めて、晶子さんのバカ息子を探しに歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!