太ってた俺の大学デビューの果て

チャラ男から屑に進化

事件が発生したのは付き合って１ヶ月くらいしてからだ。

Sちゃんからこんなメールがきた。

「バイト先でストーカーされて困ってる。出待ちされてアドレスいつも聞かれて困ってる。電車にも一緒に乗ってくる時もあるし…でも、助けてほしいってわけじゃないんだけどさ…。怖いよ。」

という内容だった。
色々やりとりしたのだが、たしかに俺が助けるのは不可能だった。
理由は３つあった。
１つ目が、メイド喫茶は彼氏つくるのが厳禁らしい。俺の存在を店側にバレたらマズいということ。
２つ目は、Sちゃんが働いて帰る時の時間帯に俺が行くのは不可能だという事だ。不可能な理由は、もう一人の彼女とその時間は何がなんでも時間を作らなきゃいけないという約束をSちゃんとしているからだ。

３つ目は、もしストーカーと喧嘩にでもなったら俺が100％負けるという理由だからだ。喧嘩が糞弱いのだ。