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しかし、ここで誤算が起きる。ストーカーと一緒にきたSちゃんは何を思ったのか、俺の手を繋いできた。
兄貴という設定が台無しになった瞬間だった。
ストーカーの顔をとりあえずガン見した。昔のデブだった俺のような人生楽しく過ごしてないような人種のように思えた。
俺はとりあえず設定が狂った事がヤバいと思いながら会話した。
俺「コイツ誰?」
S「たまに私の事待ち伏せする人」
俺「マジ?お前何考えてんの?」
ス「いや…と…友達になりたいって思ったんですが…」
俺はこの時に見逃さなかった。ストーカーがドモったことに。完全に強気でいけばいけると確信した。
俺「は?お前ストーカーだろ?Sに用事あんならとりあえず俺に言えよ。つかキメーよ」
ス「あの…すみませんでした。」
この時Sちゃんが何も言わずに泣き出した。今まで不安だったのかとか色々考えると二股してることに凄い反省をした。
この時から通行人がチラチラとこっちを伺ってるので大袈裟にはできないと感じた。
俺「つかぶっちゃけSの彼氏だけど、これ以上Sに迷惑かけんなら容赦しねーよ?つか、友達になりたいなら他当たってくんね?お前と友達にはなれねーんだってよ。あと、これからSがバイト辞めるまで迎えくる予定だから」
ス「本当にすみませんでした。」
俺「Sは許せる?」
S「許せないけど、もう付きまとわないなら許す」
俺「絶対もう付きまとうなよ?」
ス「すみませんでした。もうしません」
俺「じゃもう許すから、帰っていいよ」
ス「すみませんでした」
そしてストーカーは帰ってった。
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