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はじまりの春の日
私はこの高校の古く貫禄のある校舎と、その長い歴史を見続けきたような桜の大木が大好きだ。
自宅が近いという事もあり、小さな頃から幾度となくその凛とした姿を花の香りと花びらが舞う華麗な姿を、目を細めて見つめていものだった。
小さな頃から憧れていたこの高校に、県内屈指の進学校に私は合格したのだ。
友達が遊んでいるときも勉強した。塾から帰ると毎日10時すぎていて、それからも寝る間も惜しんで勉強したんだ。そして、私は合格を勝ち取り、憧れのこの高校に入学をした。
一年前、全ては輝いていた。
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