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スウェルは早々と起き上がり、双剣を抜いて構えた。
「あ、ああ…」
男は震えて覚束無い足取りで立ち上がり、慌てて走り出した。洞窟の出口に向かって駆けた。
二本の鎌は動き、地中から巨大なモンスターが姿を現した。ショウグンギザミだ。
四本の足、二本の鎌、一本の角を持ち、背中には飛竜種の頭蓋を背負っている。青い甲殻は堅く、刃物では斬れはしない。
スウェルはギザミと向き合った。
「ふぅ…」
スウェルは呼吸を整え、自分を冷静に保って状況把握に努めた。
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