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ギザミとの距離が近すぎる。スウェルの攻撃は当たりはしないが、ギザミの鎌なら軽く届く範囲だ。距離を開けなければならない。
スウェルはゆっくり、摺り足で一歩下がった。二歩、三歩と続ける。
ギザミは鎌を大きく上げて、威嚇してくるだけで、攻撃してこないが、ギザミも足を一歩前に踏み出した。距離が離れない。
「チッ」
…後二歩下がってからバックステップで一気に距離を開けるか…
スウェルは慎重に、ギザミと目を合わせながら一歩下がった。そして、もう一歩下がった。
だがしかし、ギザミが遂に動いた。大きく振りかぶった鎌をスウェル目掛けて振り落とした。
「ちょ!!」
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