化け物

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「もう……駄目だな、お前ら」 「あァ!?」 昨日は自分に言い聞かせたけど、もう無理だ。日本にもいるんだ。手遅れな奴らが。 もう治らない。 腐りきってる。 一線を越えちまってる……。 <ズズ・・ムクッ> 呆れるほど俺の体は丈夫に出来ているらしい。骨は折れていないようで、なんとか立ち上がれた。 「ククク…………………………アッハッハッハッハッ!!!」 笑える。 あの裏サイトといい、どいつもこいつも……。 「何笑ってんだコラァ!!」 ツトムと呼ばれていた男は怒りを露わに声を荒げた。 自分の思い通りにいかないとすぐにキレる。 自分勝手で我が儘で、自分本位の予定調和しか望めない……。 「だから嫌いなんだ……人間は」 俺は仏じゃない。悪いがお前に三度目はないぜ、近藤―― ◇◇ 「ば……化け物……」 ガタガタと震え、腰を抜かしたまま身体を引きずり、逃げようとする近藤。 「お前らもアイツと一緒だ。情けをかけるだけ無駄だった」 最後に残した近藤が倒れ、倉庫のゴミ掃除が終わった。 途中逃げ出そうとする奴らもいたが、誰ひとり倉庫からは出さなかった。泣き叫び許しを請おうが関係ない。全員地面に這いつくばっている。 近藤は、当分学校には来られないだろう。
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