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「自分らの顔、鏡で見てみろよ。下手なお笑い番組よりかは面白いぞ?」
暇なんだろ?かつあげとかくだらないことしてんだからな。芸人目指せよ。その笑える顔で。
「あぁ?なめた口聞いてんじゃねー。殺すぞ!!」
一人が立ちあがって怒鳴ってきた。
「顔近い……悪いけど、そっちの趣味は無いから」
睨んでんじゃねえよ。
怖くも何ともねえよ。ガキが。
「殺されてーのかテメェ!!」
「処刑すんぞコラァ!!」
周りのガヤ要員が騒ぐ。
どいつもこいつも、簡単に殺すだの死ねだの……。腹が立つ。
「金よこせ。か ね だ!!!」
「ハハ……シンプルでわかりやすいな」
「笑ってんじゃねー!!」
目の前の奴が殴りかかってきた。遅……。目瞑ってもかわせる。
「どこ殴ってんだノロマ」
わざとギリギリでかわし、男の耳元で囁く。
「なっ……!?」
驚き振り向く男に対し、三歩下がって距離を取った。
「フッ」
まぁ、暇潰しにはなるだろ。
適当にあしらって帰るか。
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