いきなり5月

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「なんですか?近藤さん。」 建前上近藤が新八の席にきたわけを聞いた。 内容はわかりきっている。 「ねぇねぇ!ゴールデンウイーク中。お妙さん。俺のことなんかいってなかったぁ?」 やっぱり妙のことだ。 新八は呆れたため息を勢いよくつき、 「ないです。…あるわけないじゃないですか…。」 最後の一文をわざと 小さい声で言ったのは新八の優しさだ。 「え゛~~!連休で近藤さんにあえなくて寂しいわぁ。とか!暇だなぁ。勲さん遊びにきてくれないかなぁ。とか!あわよくばホテ」バイイイイイン!!!!! 何かが近藤の顔の前を横切り、壁に刺さった。 発射元は勿論妙。 こちらを笑顔でみている。 そして右手に三角定規。 発射体制に入っている。 「目標補足;眼前、ストーカーゴリラ。」 妙がボソッと呟く。 近藤が新八の席から離れた。 顔面蒼白だ。 近藤が廊下に向けて走ったと同時に三角定規の嵐。 教室を有り得ない速さで飛ぶ三角定規と、廊下に出た近藤。それを追う妙。 妙が教室を出る間際。 「今日こそ終わらせる。」 という地を這うような声が聞こえたのを新八は無視した。 これも日常茶飯事。 次に登校してきたのは神楽。 「おっす!」 という男子生徒のようなかけ声とともに教室にはいってきた。 右手に茶碗、左手に箸と水筒。背中に炊飯ジャーを背負っている。 「いやいや!おかしいでしょ神楽ちゃん!!」 新八は神楽にかけよるなりつっこんだ。 「なにがアルか?」 神楽は茶碗の中の白米に卵と醤油を落としながら聞いた。 「いや、だからそれだよ!パンとかだよね!?普通!なんでジャーまで持って、そんなにガッツリいこうとしてんの!?つか卵と醤油どっからだした!?」 「あーあーうるさいアルなぁ…。」 神楽はそう言いながら卵かけご飯をものの3秒でかっこんだ。 「おかわり。」 「あぁ…はいはい。」 新八は神楽から渡された茶碗を受け取り、炊飯ジャーから白米をすくいだし、神楽に渡す。 「って、おかしいでしょぉぉ!!流れでのった僕もわるいけどさぁ!!」 「うっさいアル!欧米食なんかくそくらえじゃぁぁぁぁぁ!!!」 と叫びながら、左手の卵を先に登校していたキャサリンにむけてスパーキング!!! 「テンメナニスンダコノコムスメガァァァ!!」 「これでもくらえおるぁぁぁぁ!」 神楽は卵をこれでもかとなげつける
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