16人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「なんですか?近藤さん。」
建前上近藤が新八の席にきたわけを聞いた。
内容はわかりきっている。
「ねぇねぇ!ゴールデンウイーク中。お妙さん。俺のことなんかいってなかったぁ?」
やっぱり妙のことだ。
新八は呆れたため息を勢いよくつき、
「ないです。…あるわけないじゃないですか…。」
最後の一文をわざと 小さい声で言ったのは新八の優しさだ。
「え゛~~!連休で近藤さんにあえなくて寂しいわぁ。とか!暇だなぁ。勲さん遊びにきてくれないかなぁ。とか!あわよくばホテ」バイイイイイン!!!!!
何かが近藤の顔の前を横切り、壁に刺さった。
発射元は勿論妙。
こちらを笑顔でみている。
そして右手に三角定規。
発射体制に入っている。
「目標補足;眼前、ストーカーゴリラ。」
妙がボソッと呟く。
近藤が新八の席から離れた。
顔面蒼白だ。
近藤が廊下に向けて走ったと同時に三角定規の嵐。
教室を有り得ない速さで飛ぶ三角定規と、廊下に出た近藤。それを追う妙。
妙が教室を出る間際。
「今日こそ終わらせる。」
という地を這うような声が聞こえたのを新八は無視した。
これも日常茶飯事。
次に登校してきたのは神楽。
「おっす!」
という男子生徒のようなかけ声とともに教室にはいってきた。
右手に茶碗、左手に箸と水筒。背中に炊飯ジャーを背負っている。
「いやいや!おかしいでしょ神楽ちゃん!!」
新八は神楽にかけよるなりつっこんだ。
「なにがアルか?」
神楽は茶碗の中の白米に卵と醤油を落としながら聞いた。
「いや、だからそれだよ!パンとかだよね!?普通!なんでジャーまで持って、そんなにガッツリいこうとしてんの!?つか卵と醤油どっからだした!?」
「あーあーうるさいアルなぁ…。」
神楽はそう言いながら卵かけご飯をものの3秒でかっこんだ。
「おかわり。」
「あぁ…はいはい。」
新八は神楽から渡された茶碗を受け取り、炊飯ジャーから白米をすくいだし、神楽に渡す。
「って、おかしいでしょぉぉ!!流れでのった僕もわるいけどさぁ!!」
「うっさいアル!欧米食なんかくそくらえじゃぁぁぁぁぁ!!!」
と叫びながら、左手の卵を先に登校していたキャサリンにむけてスパーキング!!!
「テンメナニスンダコノコムスメガァァァ!!」
「これでもくらえおるぁぁぁぁ!」
神楽は卵をこれでもかとなげつける
最初のコメントを投稿しよう!