いきなり5月

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さらに次の登校者。 それをみて新八は絶句した。 「なっ!ちょっ!」 桂小太郎のペット、エリザベス。が二人。 しかも片方は明らかに布の丈があっていない。足の部分が見えて、ズボンの黒い地が見えている。 明らかに中にバカ(桂)が入っていることがわかる。 「…なにやってんですか?桂さん。」 ニセエリザベス(桂)が新八にボードを見せる。 【桂じゃない。カツザベスだ。】 『うぜーよ。もう毎度のことながらうぜーよ。』 新八はこのバカに関わることをやめた。 「あーわかりましたよ。カツザベスさん。」 カツザベスのボード。 【カツザベスじゃない!桂だ!】 「うぜーよ!ほんとマジうぜーよ!なんか殺意わくわ!!」 【殺意じゃない!桂だ!】 「いい加減にしてください。バカザベスさん。もー朝からカオスなんですよ!ほんと。」 と、新八がため息をついたとき、うしろから、 「ふぉちゃぁぁぁぁ!とまれポチの噛みつき棒がぁぁぁ!!!」 「ダレガカミツキボウダ!!チャイナァァァァ!イマサラアルトカフリーンダヨォォォ!!」 「いやあんたらまだやってたのかよ!」 神楽がぶちまけた卵に滑るバカザベス。ご丁寧に【うぉ!】というボードが握られている。 「あっ!だいじょぶですか桂さん!」 ビヂャ。バリバリ。 バカザベスが生卵の上にあったポテトチップの上に倒れた。 「いてて。」 布の中には勿論桂。しかし、エリザベス風の布みて絶叫した。 「あっ。あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!なりきりエリザベスセットがぁぁぁぁ!徹夜で作ったのにぃぃぃ!!」 生卵とポテトチップでグチョグチョの布のうえで暴れるバカ。 「…つっこみきれんわ。」 ボソッと呟く新八。 次に登校してきたのは沖田総悟と土方十四郎の風紀員コンビ。 「ありゃゃ。土方さん。どーしたんでしょーねこりゃ。」 グチョグチョの教室をみて沖田が言った。
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