朝のホームルーム

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「じゃぁ出席とるぞぉ…。あっ出席簿忘れたわ。…だから席順でよぶぞ。」 「職員室に取りに行く気は微塵もないんですか!」 「じゃいくぞぉ…。志村姉。」 「無視ですか。」 「はい。」 「えー九ちゃん。」 「先生に九ちゃん呼ばわりされる覚えはないです。」 「おーわりぃわりぃ。…猿飛。」 「あぁ!先生が私の名前を!ぁあ!」 「保健室いきなさぁい。…かみつき棒。」 「イイカゲンウメルゾコラ。」 「めんどいから連続でよぶな。…ゴリマヨサドザキ」 「ハイ!」 「ぅ~ぃ…」 「へーい」 「はい」 「月詠。つかおまえ名字は?」 「はい。そんなもんありはしんせん。」 「神楽。」 「…んぐっ、むはいっ!」 「なに卵かけごはんイーティングしちゃってんの?…バカ。じゃない。ヅラ。」 「先生。先生とは先月知り合ったばかりですが、すでに大きな溝があります。」 「そーか。…シスコン。」 「新八です。久しぶりにそれいわれましたよ。」 「おー。…つーかもう出席とんのたりーわ。」 「いや!それいっちゃったらいままでのくだりまるまるいらないじゃないですか!」 「うっせーなぁ。オイ!いない奴は手ぇあげろ。」 「無理いわないでくださいよ。」 「だってよぉー。みりゃわかんじゃん。誰がいねーかって。銀さんの目は節穴じゃないんだぜぇ~?」 「いや、だから、」 「先生!」 「なんだ神楽。」 「大変アル!卵割ってたら殻はいってしまったヨ!!」 「いやおめーはまだ食ってたんかぃぃ!!」 「んなこといってもしょーがないアル! 今朝は急いでて、ご飯三杯しか食べられなかったヨ!」 「三杯くやぁ十分だろうが!!どっかの食いしん坊ガキ大将ですか?!」 「三杯で足りるほど私小食じゃないよ!」 「先生!」 「なんだヅラ。今は神楽とはなしてんの。空気よもうね。わかったら廊下に立ってるかヅラ取れ。」 「ほんといい加減にしてくれないと授業ボイコットしますよ。じゃなくて、ここに来るまでに小耳に挟んだんですが、修学旅行の行き先が決まったそうじゃないですか。」 ザワッ。 「おーおーよくしってるなぁヅラ。なんだ。カツラの中に市原悦●でもしこんでのぞかせてんのか。」 「……甘んじてスルーします。先生とは後でゆっくりお話したいですが。で?どこなんですか?行き先は。」
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