ターニングポイント

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部屋は夕日に染まり運動部の 練習している声がひびいていた。 「そろそろ帰ろっか」 そういって私はバックをとり立ち あがり藍李を見た。 藍李は少しだけ間をおいて 「そうだね」 といいバックをもち立ち上がった。 …やっぱり今日の藍李は変だ。 さっき話している時もそうだった。 時々上の空だった。 いつも元気で笑ってばっかの 藍李が上の空でぼーっとしてる なんて今までみたことがない。 さっきまであんなに元気だった のになんでずっと上の空なんだろう… 「藍李…?」 「…っ!なに?」 呼び掛けても反応は遅くて どことなく慌ててるみたいだ。 「なんか変だよ…?」 「そっそうかな?」 明らかに挙動不審だ。 だけどなんか顔がにやけてる ようにも見える。 いったいどうしたんだろう? 疑問に思っていると藍李の家に ついてしまい家の中に入る。 玄関はお花の香りがした。 藍李の母の趣味であるフラワー アートでいっぱいだった。 そう言えば最近はブーケ作りに 凝っていると藍李から聞いていた。 「あら璃海ちゃんお久しぶりね」 そこにはなにか料理をしていた のかエプロン姿で出迎えてくれた 藍李の母がいた。 「はいお久し振りです。」 「立ち話もなんだから中に入って?」 「おじゃまします。」 さっきからの藍李の様子は気に なってはいたものの藍李の部屋で ゆっくり聞こうと思い部屋に 向かった。 もう何十回ときているので部屋の 場所は覚えていた。 その部屋に住んでいる藍李より 先に藍李の部屋に向かっていった。
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