ターニングポイント

5/6
前へ
/10ページ
次へ
「なんか璃海の部屋みたいだね(笑)」 「えっ?」 私をみてクスクスと笑う藍李。 私は藍李の部屋だと言うのに 藍李より早く部屋に入り くつろいでしまっていた。 「あー…だって藍李の部屋 結構きてたしおちつくんだよねー」 私と違って藍李は暖色系が 好きで部屋はほぼ黄色とオレンジ だけのような部屋だからだろうか なんとなく心が和む。 それにきっと藍李のお母さんが 作ったであろう黄色とオレンジの いい香りのするブーケが飾って あった。 まさしく女の子部屋って感じ。 それに対して私の部屋は青と緑 だらけの部屋。 寒色系が好きで特に緑と青が 好きだからなんだけど女の子 っぽさはやっぱり欠けている。 「はーい」 部屋の扉をノックする音が 聞こえ藍李が返事をし扉をあける。 そこには柔らかい微笑みで手に クッキーとジュースをを持って いる藍李のお母さんがいた。 「なんか作りたくなって作った けど多く作りすぎちゃったの。 よかったら璃海ちゃん食べてって。」 「ありがとうございますっ」 私の大好きなチョコクッキー だったので喜んで受けとり藍李の お母さんが部屋から出てすぐに 食べ始めた。 藍李のお母さんは料理がうまくて ほんとに藍李が羨ましい。 「ほんと璃海よく食べるよね(笑)」 「だってチョコクッキーだよ?」 「チョコクッキーじゃなくても そうじゃん(笑)」 藍李に話を聞こうと思っていたが 食べるのに夢中になって忘れて しまっていた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加