『プロローグ』

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「ワシの目の前で死んだお主をワシが死体もろとも引き取った」 もはや死神も無しか。 「……えっと、つまりここは天国か何かですか?」 もう僕が死んだことは理解した。だけどこの老人の正体と現在地の把握がまだだ。 それを知ったところでたいした意味はないけど…。 「んや、ワシの世界じゃ」 「爺いい加減にしないと腸引きずり出すぞ」 あ、やばい…素が… 「…では貴方は誰ですか?」 「神じゃ」 「表出ろや」 いけない…素が出る…もれなく関西弁になってるし 一旦深呼吸する。 スゥー…ハァー… 「落ち着いたかぇ?」 空気を読んでくれたのか自称:神が心配そうに聞いてくる。原因はコイツなんだけど… 「えぇ…まぁ…」 こんな時、謙心がいればなぁ…あいつは理解早いもんなぁ…。 ……謙心? あ……。 「み、皆は!?あの飛行機に乗ってた乗客はどうなりました!?」 すっかり忘れてた…!!
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