『プロローグ』

13/25
前へ
/27ページ
次へ
「……彼らは冥界に行ったぞぃ、普通に死んだからのぅ」 ……やっぱり皆死んだのか…まぁ当然か… 「…では何故僕は貴方に連れてこられたのですか?」 理由はどうあれ僕だって死んだ身だ。 皆と同じ冥界とやらに行ってもおかしくないはずだ。 「……実はのぅ、ちとお主に頼みたいことがあってのぅ」 頼み?死んだ僕に? 「まぁ悪い話ではないぞぃ、お主にとっても、ワシにとってもな」 さっきまでの顔とは違った真剣な顔だ。 なるほど、こんな顔にもなるのか…。 「……とりあえず話くらいは聞きましょう」 僕がそう言うと自称:神はまたのほほんな顔に戻った。 「ではこのままじゃいかんのぅ、部屋を変えよう、話しやすい部屋にの」 パチン と自称:神が指パッチンをすると、今までいた真っ白い空間が和室に変わった。 なるほど…畳にちゃぶ台にお茶…確かに話しやすい空間だ。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加