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「そう!そうだよ冬野!コイツは自分の間違いを気付いていない!早く気付かせてあげて!そして俺を助けて!!」
「美里ちゃん……」
「いい、葉月?これは出来ないアレは出来ないなんて言ってたら人間はいつまで経っても原始時代のままなのよ。何事もやってみないとわからないの。だからあたしは黒瀬でソーセージを作るの、新たな可能性を求めて」
「何未来を夢見る科学者みたいな事言ってんの!?科学者どころか猟奇的な殺人鬼になりかけてるからね!?冬野助け」
「そっか、流石美里ちゃん!成功したら私にも食べさせてね」
「もちろん!」
「冬野ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
冬野はとても純粋な良い子だ。ホントに20歳だろうかと疑ってしまう。
「……何処に居ても騒がしいな大和は」
僕の左隣でため息混じりに言葉を漏らす男。
ロン毛で口元には少し髭もあるオッサンみたいな顔、常に冷静な性格で頭もキレる。
4人目の親友、【上杉 謙心】(うえすぎ けんしん)だ。
家が剣道の道場ということもあって、剣の類を使わせれば右に出る者がない程強い。
ちなみに戦国武将とは全く関係ないらしいが……。
「まぁ大和も多分これで最後だし、大目に見ようよ謙心」
「そうだな、ソーセージ楽しみだ」
「オレソーセージ確定!?」
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