上からお邪魔します!

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確かに上雲は気が強く、言い方がキツイという情報はあった。 だが学校での姿を見る限り、こんなに大声を出すという事も知らなかったし、何より一番驚いているのは初対面?の男に対して【お前】だし、殴るし、胸ぐらはつかむし… 凄い奴なんだな……上雲って…… 「お前……聞いてんのか?自分が何したか分かってるのか?分かってないだろ!」 更に付け加えて言わせてもらえば、こんなに傍若無人だという事も知らなかった。 と、こうやって俺の知らなかった上雲の本性を挙げていくのもいいが、対話をしないとまた殴られそうなのでそろそろ戻ろうか。 「まぁ待ってくれ、落ち着け。この状きょ……」 「何を待つって言うんだ!はい、1、2、3待った!さぁ話せ今すぐ話せ早急に話せ!!」 これは何故友達が出来ないのかが分かる、と言ったらやはり失礼だろうか? というか誰にでもこんな感じなのか? ますます興味を惹かれるな……面白い奴。 「じゃぁ言わせてもらうが、俺が何かしたのではなく、お前の方の……」 「『お前』、ではなく彪華だ!上雲彪華!それで、なんだ?」 「じゃぁ訂正しよう。彪華の……」 「誰が名前で呼んでいいっていった!謝れ!」 …………凄いな。これは。      
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