上からお邪魔します!

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その後上雲の気に入らないところを謝りつつ、何とか状況を把握して貰う事に成功した。 二人で大家さんのところに行き、今の状況説明とこれからの事について話しをした。主に俺が。 その結果出た結論は……… 「全く……上雲には負けるよ」 「文句があるんなら出てってくれて構わないんだけどね、私は」 俺がキッチンで生活をし、上雲が俺の部屋に住む事になった。 何でも他の部屋は全て埋まっているらしく、修理しようにもそんなお金もないのでしばらくどうにか乗り切って欲しいと頼まれた。 俺の部屋は荷物が落ちて来ただけなので平気だが、上雲は床をなくしたんだ。住めるはずがない。 聞けば頼れる存在もいないというではないか。俺と少し似ているな。 それをふまえた半ば上雲が決めた強引な部屋の割り振りでこうなってしまったのだ。 俺との時みたいに暴れるのかとも思ったが意外だ。 そして俺は何故か上雲の荷物整理を手伝わされているところだった。 「何で本がこんなにあるのに本棚はないんだ?」 「人の勝手でしょ?他人の生活に口出し出来るほどあんた偉いの?」 「少なくとも上雲よりは成績は上だと思うぞ」 「黙って手を動かせ!もう一発殴るぞ!」 「………はいはい。」 そんな感じで上雲の言いなりというわけだ。まぁ何も言われなくても手伝うのは手伝うが。俺の荷物も早く助けたいし。 それにしても本が多いと思ったが、全部漫画じゃないか。DVDも全部アニメだし。 もしかして上雲って…… 「あんた、どうせ私の荷物見て『オタク』とか思ってるんでしょ?」 …………バレてました。
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