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「まぁ本当の事だし別にいいわ。第一私あんたの事大嫌いだし」 「ん?上雲、俺の事知ってるのか?」 「あんた……自分が嫌われてる事より、自分が知られてる事の方が気になるの?ますます嫌いになったわ」 正面から嫌い、と言われたが、俺にとってはそれは単に【言葉】でしかなく、嫌いという意味を持たない。 そういうものに対する反応が他の人とは違う、と以前コウにも言われた。 普通嫌いって言われたら傷つくのかな……だったら、やっぱり俺は普通ではないのだろう。 「悪かったな。嫌いな奴に話しかけられて気分が良くなる奴なんているわけがない。これからは話しかけない事にする」 そう言って俺は自分の作業に戻った。掃除は嫌いではないし、何よりほっとけないからな。 黙って作業をする事5分。沈黙を破ったのは上雲だった。
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