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次の日も、また次の日も、僕は公園にやって来た。というのも、結局この公園以外に人気のない場所を見つけられなかったからだ。
しかし、案の定というべきか、いつ来ても公園にはあの少年がいた。僕が苦労してやっと見つけた公園は、もはや僕の居場所ではなくなりつつあった。あの少年がいる限り、僕はどこへ行っても、いつまで経っても、安息の地を見つけることができないのではないか、という気さえしてくる。
一体何なのだろう、あの少年は。いつまでもあそこに居座り続けて、そんなに僕の邪魔がしたいのか。
怒り、だろうか。両親と喧嘩している時にも感じられるような黒い感情が、むらむらと心の底から沸き上がってくる。
そう、所詮相手は小さな子供だ。少しだけ強く言って聞かせれば、この公園にも寄り付かなくなるに違いない。
そう考えた僕は、これまで避け続けてきたのとは逆に、とうとう彼に接してみようという気になった。
明日。明日あの少年を見かけたら、二度と公園に近づかないようにさせてやる。
僕はそう、胸に刻んだ。
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